アンサンブルとアレンジ

アンサンブルはアレンジと密接な関係があります。というか一体のものです。

まず ウワモノ=上物 のアンサンブルとアレンジから解説します。
(ドラム、ベースを除いたパートを ウワモノ=上物 と呼んだりします)
同じ音域で音を出すことになりますので、うまくアンサンブルを作ってやらないと、お互い潰し合いをすることになってしまいます。

ボーカル、ギター、キーボード、ドラム、ベースの編成のバンドで、歌モノの曲を例に考えてみましょう。

上のような構成の曲で、各パートの主役は何か考えてみます。
赤いところが主役ですね。青いところがバッキング。
主役は、主役の音量、音色、フレーズ、でないといけませんね。
バッキングは主役を邪魔しない、音量、音色、フレーズでないといけません。

ギター
ギターの歪みが、主役とバッキング、両方あることに注目してください。
同じ音色であっても、音量を使い分けていかなくては、良いアンサンブルにならないんですね。
[練習スタジオ編]で説明した方法で、練習始めにバッキング時のギターアンプのVOLUMEを決めて、その後はギターアンプのVOLUMEはさわらないようにします。

そして後は、手元(ギター本体VOLUME、ピックアップセレクトなど)や、
足もと(エフェクターなど)で主役とバッキングの音量、音色を使い分けていくようにします。もちろんフレーズもね。
弾きながらではなかなか判断が難しいものなので、メモ録を使いましょう。

ギターの場合、歪みをどのように作っていくかで、実際の操作が大きく変わってきます。
[エフェクター講座]以降で詳しく説明していきますね。
[音作り教室、ギター、ベース編]に参加してもらった方が手っ取り早いかも?

キーボード
キーボードも一緒です。
同じ音色でも、主役とバッキング、の音量を使い分けていかなければいけません。
良いアンサンブルを作ろうと思ったら、バンド練習の時から、各パートごとに必要な音量を見つけていって

こんな具合にデータを取っていきます。
そしてプリセットを切り替えるたびに、同時に本体VOLUMEも操作します。

[練習スタジオ編]で説明した方法で、練習始めにバッキング時のキーボードアンプのVOLUMEを決めて、その後はキーボードアンプのVOLUMEはさわらないようにします。
この時に、ピアノのようにタッチで音量が変わる音色を使う時は、実際に曲を弾く時と同じタッチになるように注意が必要です。

そして後は、手元(キーボード本体VOLUME、プリセット選択など)で、主役とバッキングの音量、音色を使い分けていくようにします。もちろんフレーズもね。
弾きながらではなかなか判断が難しいし、スタジオでもライブ会場でも、決して全体の生音が聞こえやすい位置には居ませんので、メモ録を活用しましょう。

キーボードの場合、プリセットを切り替えて、たくさんの音色を使い分けていくことになりますが、この各プリセットの音量が機種によってまちまちなんです。(当然音色も)
自宅、スタジオ、ライブ本番、と使う機種が違うと、出す音量が行き当たりばったりになってしまいます。[機材の選び方]で出来るだけ早く自分の楽器を手に入れようと説明してたのはこの為です。

この音量操作をPA屋に任すのは無理です。
音が小さいのも、大きいのも、実際に音を聞いてから解りますので、PAで補正しても必ずワンテンポ遅れます。orz

ハイ、リズム隊の方お待たせしました。
(ドラムとベースを合わせてリズム隊と呼んだりします)

ドラムは打撃音なので、そんなに主役の邪魔はしません。「いい音」出していきましょう。
とは言っても手数入れまくったり、クラッシュ叩きまくりだと当然邪魔になるからね(笑)

ベースも音域が低いので、主役とはぶつかりにくいです。ノリを作っていきましょう。
とは言ってもハイポジションで動きまくったら、やっぱ邪魔になるからね(笑)

二人でノリを作っていきましょう。うまいバンドってリズム隊の音だけでノリノリのカラオケに聞こえたりします。 目標は高くいこう!(^_^)v
リズム隊の作るノリで、バンド全体の聞こえ方が全然違ってきます。


カテゴリー: バンドアンサンブル 
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