倍音ってなんだ?

皆さん、楽器のカタログなどを見てて「倍音」って単語よく見ますよね。
わりとみんな、な〜んとなくなイメージで理解してて、しかも人によって違ったイメージを持ってるように感じます。

ここではこの後の機材使いこなし、音作りの予備知識として、倍音とは何なのか?を解説します。
解りやすくするために、かなり意訳した表現をしてます。厳密にいうとちょっと違うんだけど、多分これくらいのイメージでミュージシャン的には問題ないと思います。

ギターを例に解説します。
5弦解放を鳴らした時に、弦がどのように振動してるか、みてみましょう。

ハイ、全部、同時に鳴ってます。(ほんとはもっと高い周波数も鳴ってる)

基音の周波数は110Hz(注)
(Aの音は440Hzでチューニングしますが、実際の5弦解放の音程は、2オクターブ下の110Hzの高さです)
第2倍音以降の周波数は、基音=110Hzの×2、×3、×4、×5、×6、×7になってます。

この図を見て、勘のいい人は気がついたかもしれません。
第2倍音以降の黒丸、ナチュラルハーモニックスが出るポジションですね(注)
そう、5弦解放を弾いたとき、12F、7F、5F….のハーモニックスも同時に鳴ってるんです。

この図のように、整数倍の関係の音が同時に鳴ってるとき、人間の耳は一番低い音(=基音=110Hz)を「音程」として感じて、倍音を「音色」として感じます。
(倍音が多いと固い音色、明るい音色に感じる)
これが倍音の正体です。

どの倍音が、どの程度の量で、どんな長さか鳴ってるか?…で同じ音程でも楽器によって「音色」が変わってくる訳ですね。
また、ほとんどの楽器は、強いタッチで弾いた時の方が、倍音が多く出ます。
弾き方で音が変わる理由です。

ではドラムやシンバルの音はどうなってるんでしょう。
これも同じく、基音より高い音は同時に鳴ってるんですが、
整数倍の関係になってません(注)。この場合、音程感は生まれません。
ノイズと呼ばれるたぐいの音も同じです。
(タムなどはある程度音程感がありますが、あんまり気にしなくていいんじゃないかな?)

 

ハーモニックスの話が出たついでに、ちょっと実用的な事も…….
ギタリストの方で、ピッキングハーモニックスを、フィーリングのみで弾いてる方が多かったので、理屈を説明します。

ピッキングハーモニックスが出るポジションです。

上の方の図と一緒ですね。弦長の1/?の場所をナット寄りでミュートするか、ブリッジ寄りでミュートするかの違いだけ。
ただし押さえるポジションで1/?の場所も変わるので、前もって見つけておきましょう。


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